組合情報

植木組合について

今から1200年以上前、奈良時代の天平13年(741年)に聖武天皇が、仏の力で国を安定させるため、国分寺建立の詔を発布したことにより、全国に60余りの国分寺が建てられました。そのうちの一つが武蔵国分寺(跡)であり、私たちの街、国分寺市の地名に由来しています。国分寺市の植木生産は、大正時代から植木を扱う農家は数件ありましたが、本格的に植木生産が始まったのは、戦後の復興期を終えた1960年あたりからです。当時は、東京オリンピックを控え、道路建設や、それに伴う街路樹などの需要も高まり、日本全体が、高度経済成長期の幕開けを迎えようとしていました。

そんな中、1962年(昭和37年)国分寺市植木組合の前身である国分寺町植木苗木生産振興会が、植木生産の発展と産地化を目指して、役員15名を含む、56名の会員で発足いたしました。

国分寺市は、東京の植木生産の中心地のひとつとして、低木から高木まで、多種多様な植木を生産しており、今現在の当植木組合の組合員数は、64名です。活動内容としましては、高品質の植木生産を目指し、有機肥料の共同購入、土壌病害虫に対する一斉防除の実施、優良樹種の育成などに力を入れています。また、市民を対象とした、土や植木に親しんでもらうための市民農業大学の植木部門では、当組合員が講師を務め、市民に緑の大切さをアピールしています。

さらに、元組合長である田中氏の育成によるイロハモミジ系の『司シルエット』が、平成23年に農林水産省に品種登録され、狭い場所でも十分に使えるため、東京都の『街路樹に有望な樹木』のひとつとして注目され、また、平成24年3月15日には国分寺ブランド協議会より、国分寺ブランド第一号の認定を受けました。私たちは、この国分寺から生まれた新しいモミジ『司シルエット』をもっと広く、皆さんに知っていただこうと思い、今、ブランド普及に力を入れています。なお、現在、春と秋にJA東京むさし国分寺支店駐車場で植木即売会を開催しております。また、市役所で行われるこくぶんじ朝市や秋の国分寺まつりにおいても、植木の直接販売を行っております。この即売会は生産者から直接購入できますので、リーズナブルに購入できると思います。開催が近づきますと、JA東京むさし国分寺支店でのポスターの掲示、または、このホームページでお知らせできると思いますので、ご都合がよろしければ、お気軽にお立ち寄りください。

組合長あいさつ

国分寺市植木組合長の須崎です。
私達人間は、本能的に自然に近い環境を心地よいと感じるといわれています。何かとストレスの多い時代に、副交感神経の活動を活発にして、心拍数を下げてリラックスするのには、樹木の多い公園など、木々に囲まれた環境での森林浴が良いとされています。私たち植木組合は、樹木による皆様の心地よい環境づくりのお手伝いに、少しでもお役に立てればと考えております。

植木のご相談

国分寺市では低木から高木まで多種多様な樹木を生産しております。
植木の御購入、手入れ方法などについてのご相談は各種イベント、即売会にてご遠慮なくご相談ください。

植木のメリット デメリット

植木にはさまざまなメリットがあります。Co2の削減や酸素の供給、夏は植木の間から吹く風の涼しさ、冬には風を遮る役目、災害時の火災の延焼を食い止めるなど様々な活躍をするのが植木であります。しかし植木は生き物です。それゆえ少なくとも年2回程度の手入れや渇水時の水やり、肥料の供給、病害虫の駆除が必要になりますし、台風時や古木の枯れなどによる枝の落下など、様々なデメリットもあります。しかしこれらを理解して上手に付き合えば、植木は一生の友にもなります。皆様のグリーンライフのお手伝いが少しでも出来ればと植木組合は考えております。